首里城の焼失を重く見た沖縄県は6日、玉城デニー知事直轄で火災や再建に関する取り組みを集約して担当する部署を新たに設置する方向で最終調整に入った。火災が発生した10月31日に設置した「首里城火災対策等本部会議」については、下部組織として作業部会を設け、取り組みを進めていく方針だ。複数の関係者が明らかにした。
玉城知事は7日に開く予定の記者会見で、新部署設置などを発表するとみられる。火災から1週間たったことを受けた所感や支援への感謝も述べる。6日に飯泉嘉門全国知事会長と会談した場で「明日で火災発生から1週間となる。県民に『元気を出し、ぜひ協力をしてほしい』ということを含め何かしらのメッセージを発出したい」と話していた。
県幹部は6日、関係部局長を集めて改めて迅速な取り組みを指示した。首里城の火災対応や再建に向けた取り組みは複数の部署にまたがる。
新たに設ける部署では部局間の情報共有や国・市町村との調整も担う見通し。
(明真南斗)