「今年こそ」強く思い 登野城(北中城)念願のタイトル 県高校新人ボウリング


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男子個人決勝、安定した投球を見せる登野城温斗(北中城)

 県高校新人体育大会のボウリング競技は5日、那覇市具志のスカイレーンで行い、女子個人戦決勝は仲里葵(那覇商業)が儀間奈菜美(同)を下し、初の頂点に立った。男子は登野城温斗(北中城)が我如古悠人(美来工科)を制し、栄光をつかんだ。団体戦は中部商業の男子(宜保和志・稲嶺秀汰)、女子(筈井海光・稲福心衣奈)が優勝を飾った。

 全国大会の東海北信越選手権で準優勝したものの、「沖縄で勝てれば全国でも勝てる」と関係者が言うように、競技レベルの高い県内でなかなか勝ち切れず、2年連続で県総体2位だった登野城温斗(北中城)。「今年こそ」と強い思いで新人大会に臨み、念願の県王者に輝いた。

 回転数の多い投球でピンをはじき飛ばす投法を得意とする登野城。決勝はやや低調な出だしとなったが、初戦で下した相手の中里隆星(首里東)から「ラインがわずかにずれている」と助言を受けて立ち位置を修正。234点とこの日一番のスコアで相手に75ピン差をつけた。

 小、中学はサッカーに打ち込んでいた。沖縄東中時代は主力として、県中学校体育大会優勝に貢献した。高校は心機一転し、ボウリングを始めた。

 固定した指導者はいない。北中城村のレーントゥセントラルで日々練習しているが、一般選手に教えを請うなどして腕を磨いてきた。今大会決勝でもライバルから助言をもらうなど、人当たりの良さと吸収力の高さで上達を続けている。

 来春の全国選抜の出場が決まった登野城は「全国大会では準優勝が最高。次こそは」と気合十分だった。
 (喜屋武研伍)