玉城知事直轄の首里城再建戦略チーム どのような組織?


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 首里城再建に向けて設置が発表された知事直轄の「首里城復興戦略チーム」。玉城知事は「国において城郭内の復元整備がなされ、城郭の外は県の公園計画として整備している。県がどの部分を取り組むのか、話し合いを進めていきたい」と述べ、復興戦略チームが政府との窓口になり再建計画を策定する方針を示している。

 チーム設置後には行政や専門家、経済界など、県内各界で構成する「首里城復旧・復興県民会議(仮称)」を設置する。政府への要請行動などに同席することも想定しており、会議の設置で官民一体となって再建に取り組む姿勢を強調する考え。県幹部によると、子どもの貧困対策に取り組む全県組織「沖縄子どもの未来県民会議」のような組織を想定しているという。

 県によると、復興戦略チームには主査級の職員3、4人を配置する予定で、現在の配属部署と兼務する形になる。チーム設置に伴う新たな予算措置などは今年度中は予定しておらず、既存予算で対応する。再建に向けた取り組みを復興戦略チームが担い、関係課長で構成する「首里城復旧ワーキンググループ」で火災原因の他、施設管理の在り方などを検証する。

 県幹部は「再建には技術的な課題から寄付金の扱いなど、取り扱う分野は幅広くなる。多くの県民の知恵を借りて、再建に向けて取り組みたい」と話した。