首里城焼失で沖縄県民がエイサー? 映画監督、批判受け謝罪


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 東京都港区六本木で、2日夜から3日朝にかけて行われた映画イベント「シン・ファンタ」に参加した映画監督の西村喜廣氏(52)が、首里城焼失の話題の際にエイサーを踊るようなまねをしていたことが分かった。会員制交流サイト(SNS)を中心に「火事で県民が踊っていたように受け取られる」などと批判が殺到し、西村氏と主催者が謝罪した。

 イベント内で、西村氏がプロデューサーを務めた映画が上映され、同氏はゲストとして登壇した。映画に出演した県出身女優の花影香音さんに「首里城のこととか」と語り掛け、エイサーを踊るようなしぐさを見せた。SNSなどで「不謹慎だ」と批判が相次ぎ、西村氏はツイッターで5日、「不快な思いをさせてしまった」と謝罪した。

 西村氏は本紙の取材に「いつまでも悲しまず、切り替えた方がいいと伝えたかった。軽率な発言だった」と釈明。イベントを主催した東京国際映画祭の担当者は「不適切な発言だった。関係者におわびする」と話した。