浦添市でまた個人情報流出 過去のイベント参加者91人分の個人情報が市ホームページに


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浦添市役所

 【浦添】浦添市は8日、2016年のてだこウォーク関連イベント参加者の住所や氏名などの個人情報が、同市ホームページ(HP)上で誤って閲覧できる状態にあったと発表した。漏えいした個人情報は91人分で、8日時点で被害は確認されていないという。浦添市では10月にも、市HPから事業所代表ら365人分の個人情報流出が発覚。「再発防止に努める」と強調したばかりだった。

 市によると、今月5日、観光振興課の職員が「てだこウォーク2020ふれあいパーティー」の参加者申し込みページを市HPに掲載した。その際、16年の同パーティー参加者の住所、氏名、性別などが載ったエクセルファイルを誤って載せたという。同日、外部からの指摘を受けて削除したが、6日午前まで検索エンジンから閲覧できる状態にあったという。

 市は10月2日の個人情報流出発覚後、再発防止策に職員研修の実施や係長、課長による2段階承認の徹底などを挙げていた。今回、観光振興課の職員は上司の確認を求めていなかった。同課の金城徹課長は職員の認識不足を認めつつ「申し込みの受け付け開始が迫っていた」と弁明した。

 市は今月13日と18日に職員研修を実施する予定だったという。松本哲治市長は「1カ月で同様のミスを(2度)犯してしまった。職員一同、個人情報の問題を再確認していきたい」と謝罪。市は再発防止策として、研修の実施や資料確認の徹底などを挙げている。