自宅での介助法ユーチューブで公開 理学療法士、作業療法士が実践


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リハビリさんだん花の職員らが制作した動画の一場面(動画投稿サイト「ユーチューブ」より)

 宜野湾市で介護・医療サービスを展開する「リハビリさんだん花」は、自宅で介護をする人向けに体の負担が少ない介助方法を紹介する動画を、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。主任の田口嵩真さん(35)は「介護をする側もされる側も助けたい」と力を込める。

 動画配信を始めたのはことし5月。寝返りや起き上がり、階段の上り下りなどの介助方法9種類を公開している。約1分間の動画には、同社の理学療法士や作業療法士が登場し介助方法を実践してみせる。注意事項や動きのポイントを字幕で表示し、介護の専門家以外も分かるよう編集されている。

 田口さんは「介助者が介助の知識が無い状態で介護することにより、介助者も介護者も体を痛め、つらい思いをする状況があった」と指摘する。介助者が介護に追い詰められ、精神的に疲れたり、離職など社会生活が制限されたりするケースを改善したいという思いで動画配信を始めた。

 撮影・編集を担当する松原大樹さん(37)は「介護する家族に伝わるように、できるだけ専門用語を使わないよう言葉選びに気をつけた」と話した。

 動画は、月に1度の頻度で配信する。基本動作だけでなく、日常生活で必要な動作をニーズに合わせて配信する予定。

 動画は同社のユーチューブチャンネル「さんだん花デイサービス・リハビリ」のページから確認できる。