「また立ち上がり、物語が生まれる」 作家2人が語る首里城焼失


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首里城焼失を受けて考えたことや再建に関し望むことなどについて意見を交わした直木賞作家の真藤順丈さん(左)とノンフィクションライターの藤井誠二さん=10日夜、那覇市のジュンク堂書店那覇店

 沖縄を題材にした小説「宝島」で直木賞を受賞した作家の真藤順丈さんと琉球新報で「沖縄ひと物語」を連載しているノンフィクション作家の藤井誠二さんが、焼失した首里城について語るトークイベントが10日夕、那覇市のジュンク堂書店那覇店で行われた。約40人が訪れた。

 真藤さんは「『宝島』を書いて沖縄の特異性は歴史や文化の多様性にあると気付いた。不屈の沖縄は必ずまた立ち上がり、いろいろな物語が生まれるだろう。小説家として関わっていきたい」と力を込めた。

 藤井さんは「首里城の再建に当たっては詳細に記録してほしい。多くの人が関わって再建したという記録を沖縄から発信してほしい」と求めた。

 イベントは首里城復興支援チャリティーで企画。会場に募金箱が設けられた。