全勝工業王冠、初の頂点に 秋の全島闘牛 2階級制覇の偉業 【大会結果表付】


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2階級制覇で初の沖縄全島一牛となった(株)全勝工業王冠=10日、うるま市石川多目的ドーム

 沖縄闘牛界における最強牛を決める第112回秋の全島闘牛大会(主催・沖縄県闘牛組合連合会、共催・琉球新報社)が10日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。秋の娯楽として定着している本大会を観戦しようと場内には闘牛ファンら4千人余の観衆が詰め掛け、闘牛の熱気と迫力に圧倒された。取組は封切り戦に当たるシーの11番戦から沖縄全島一優勝旗争奪戦となるシーの1番戦まで総勢22頭の強豪牛が激突した。

 重量級全島一決定戦(体重無制限)となるシーの1番(県知事杯)は、チャレンジャー牛の(株)全勝工業王冠が、巨漢の全島一牛新力號を2分32秒で下して初の沖縄全島一牛の座に就いた。

 (株)全勝工業王冠は中量級から重量級へと転向しての2階級制覇という偉業を達成した。

 シーの2番戦で行われた中量級(体重950キログラム以下)の全島一決定戦(うるま市長杯)は、古堅モータース☆黄龍が挑戦牛の伊波重機S53年生☆昭和無敵に競り勝ち、タイトル防衛に成功した。

 シーの3番で行われた軽量級全島一牛(琉球新報社長杯)は、チャンピオンの雷神逞真王が、挑戦牛宝山を撃破し初のタイトル防衛に成功した。

沖縄全島一牛 (株)全勝工業王冠
中量級全島一牛 古堅モータース☆黄龍
軽量級全島一牛 雷神逞真王
敢闘賞 闘(マチー大城)龍
殊勲賞 スリーエス岩竜
ゆかり賞 黒猿