浦添中の生徒が募金呼び掛け、市内5校が連携 首里城支援「広がって」


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合唱コンクール会場で募金を呼び掛ける浦添中学校生徒会メンバーたち=10日、浦添市のてだこホール

 浦添市立浦添中学校(内田篤校長)の生徒会メンバーが自発的に首里城再建に向けて募金活動を始めた。浦添市内全5中学校の連携も決まった。生徒会長の成田みずなさん(15)は「いろいろな学校に広がってほしい」と話している。

 首里城が焼失した10月31日早朝、ニュースを見て龍潭まで父親と駆け付けた成田さんは「家族でよく行っていた思い出の場所が焼けてしまった」とショックを受けた。学校では放課後に生徒会役員が集まり、再建に向けた募金をしようと話し合った。

 生徒の行動を受け内田校長は市内各校に呼び掛け、5中学校での連携を確認した。今後は小学校にも連携を求め、まとめた形での寄付を予定している。

 10日には同校の合唱コンクールが市のてだこホールであり、生徒会メンバーは来場者に募金を呼び掛けた。成田さんは「沖縄の人の心に首里城は絶対にあると思う。再建の力になれるよう協力しましょう」と話した。