11月16日 いい色・琉球びんがたの日 普及団体、認知度向上図る 全国、海外展開意気込む


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「いい色・琉球びんがたの日」の制定を発表する屋冨祖幸子代表理事(前列左から3人目)や安里和雄理事長(同2人目)など関係者ら=15日、那覇市牧志のJR九州ホテル・ブラッサム那覇

 琉球紅型の普及などに取り組む「琉球びんがた普及伝承コンソーシアム」は15日、数字の語呂合わせで「いい色」となる11月16日を「いい色・琉球びんがたの日」に制定したと発表した。すでに日本記念日協会に登録された。国の伝統的工芸品に指定される「琉球びんがた」の認知度を高め、県内外に広めることを目指す。

 琉球紅型が色彩に対する強いこだわりを有していることから、同コンソーシアムは「いい色」の表現にふさわしいと判断した。11月は経済産業省が定める伝統的工芸品月間となっており、記念日に合わせて普及や伝承に力を入れる。

 同コンソーシアムの屋冨祖幸子代表理事は「いい色・琉球びんがたの日が制定されてみんなが喜んでいる。これからも素晴らしい伝統工芸品を生み出し、全国や海外にも展開したい」と意気込んだ。

 琉球びんがた事業協同組合の安里和雄理事長は「琉球びんがたの記念日をいつか制定したいと思っていた。組合にとって励みになることで、創作活動にプラスになる」と喜んだ。

 記念日制定の発表に合わせて、同コンソーシアム会員企業の琉球紅型の活用事例の報告も行われた。日本トランスオーシャン航空(JTA)は、琉球紅型の図柄を活用したヘッドレストカバーを、2020年1月から導入することを報告した。