FC琉球 アウェー4連勝 愛媛に2-1 全選手が役割全う


社会
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 サッカー明治安田J2の第41節、FC琉球は16日、愛媛県のニンジニアスタジアムで愛媛FCと対戦し、2―1で逆転勝利を収め、アウェー4連勝を達成した。通算成績は13勝10分け18敗で勝ち点は49、順位は14位へと一つ上げた。次戦は24日午後2時から、山梨県の山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府との今季最終節を行う。

 チーム1の14得点を挙げているエース上門知樹が累積警告で出場停止となり、前線には上原慎也、トップ下に風間宏矢を据えるなど前節とは陣容が大きく異なった。先制を許してしまうが、交代選手を含めた全員が役割を全うし、2―1で逆転勝ち。逆転弾を決めた河合秀人は「勝ち点3を沖縄に持って帰れるのですごく良かった」と喜んだ。

 ポゼッションを重視するチーム同士の対戦となったが、立ち上がりはサイド攻撃を起点にする愛媛がやや優勢。前半14分に先制を許した。連係が乱れ、中盤でボールを奪われたり、ラストパスの精度を欠いたりで決定機をつくれない。

 相手との距離感を見直した後半は、組織的な守備でボールを奪い、ゴールに迫る。後半21分は、左サイドから徳元悠平が挙げたクロスを、上原が頭で押し込んで同点に追いついた。

 その後、足元の技術のある小泉佳穂やドリブル力のあるハモンを投入。細かなパス回しから守備を崩し、エリア内に何度も侵入した。最終盤には左サイドから小泉がペナルティエリア手前へパスを出し、河合が強烈なミドルシュートで勝ち越しを決めた。

 J2残留も決まり、来季に何を残せるか試され続けている中、この40試合で積み上げたものの確かな手応えをつかんだ。河合は最終節へ向け「どこが相手だろうとやるサッカーは変わらない」と語気を強めた。