沖縄県民におなじみのCM「大知マン」がヒーロードラマに 建設現場で迫力の闘い


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 【宜野湾】「つよいぞ!大知マン」のフレーズで始まり、タレントの津波信一さんらがシュールなやりとりを披露するテレビCM。宜野湾市真栄原にある総合建設業・大知建設のキャラクターで、野球ユニフォーム姿に頭は家の「大知マン」が主人公だ。そんな大知マンがヒーローらしい姿に生まれ変わり、来年1月下旬から沖縄テレビ放送でドラマデビューする。

ポーズを決める(左から)パワードスーツを着た大知マンと、大知建設の宮城裕一代表、翁長大輔さん=6日、宜野湾市真栄原の同社

 大知マンのキャラクターは同社の広告用で7~8年前に誕生し、名刺などに印刷されていた。数年前から同社の軟式野球チームのユニホーム姿で実写化し、CM出演した。

 テレビドラマ「闘牛戦士ワイドー」などの特撮に携わる「ネクストヒーローズ沖縄」代表の翁長大輔さん(32)が大知マンを務め、動きにキレが出た。社のPRだけでなく、地域の要請を受けて保育園を訪れるなどして認知を広げた。

 ドラマ化は5月、大知建設代表の宮城裕一さん(45)と翁長さんが「ドラマ化したらどうか」と話したことがきっかけ。一企業の宣伝ではなく特撮ヒーローとして製作会社に売り込んだ。短期間で仕込み10月に撮影を開始し、11月初めで終了した。

 地鎮祭で鎮められなかった悪霊が乗り移った作業員とパワードスーツを着た大知マンが、建設現場で迫力ある演出で闘う。翁長さんは「観た子が憧れを持ってくれたらいい」と願う。

 撮影は、宮城さんが地域や関係者に協力を求めて実現した。宮城さんは「話題づくりのきっかけになればいい」と笑顔で話す。一企業発のヒーローがさらなる活躍を目指している。

(金良孝矢)