【ドイツ】ミニ県人会発足へ 独沖縄県人会 定期的親睦で交流


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
シュツットガルト地区で開催された南ドイツうちなんちゅ会

 ドイツ沖縄県人会は現在25人の登録会員がいるが、全国にまたがっているため、全員が一堂に集まることは非常に難しい。県人会の集まりに参加したいが遠くて参加することができない会員が多くいる。

 今年4月に行われた県人会には9家族24人が集まり、これからの県人会の在り方について活発な意見が交わされた。

 その中で、これまで年2回の県人会の集まりを1回にし、代わりにシュツットガルト、デュッセルドルフ、将来的にはベルリンに支部を作り、それぞれの支部でミニ県人会を持つことが決まった。

 シュツットガルト地区は取りまとめ役の関谷典子さんの声掛けによって、10月20日、シュツットガルト市内のレストランに11人の県出身者とその家族総勢15人が集まった。ほとんどの方が初対面だった。

 当初、参加者8人の予定が5人に減ったが、ウチナーンチュの結束は固く、口コミで前日には次々と参加希望の連絡が入ってきた。それも4人の新会員である。南ドイツのおいしい名物料理を頂きながら話は弾み、この会の名前が「南ドイツうちなんちゅ会」に決まり、定期的に親睦会を持つことになった。

 また、以前にドイツ県人会に寄付された三線を活用して、イベント参加を目標に練習をしようと盛り上がった。今回は参加できなかったが、次回参加希望の意思表示をしている県出身者がまだいるとのこと。今回は都合で参加できなかった会員らを入れると南ドイツうちなんちゅ会は、ドイツ沖縄県人会の大半を占めることになるかもしれない。

 今まで参加したくとも遠くて参加できなかった寂しさが故に喜びは大きいのだろう。年1回予定の支部会も南ドイツの方はもう既に新年会が決まり、模合的な会までできそうな勢いである。

 ミニ県人会後は全員でオペラハウス前の公園を散歩し、黄金の10月にふさわしい青空の下、ワイヤーバック・メリッサさんの三線演奏を聴き、彼女の伴奏で懐かしい沖縄の唄を歌い、再会を合言葉に別れた。一人一人の顔が輝いていた。

(外間久美子通信員)