女子サッカー九州リーグ1部の第14節は17日、九州各地で行われ、中城村のごさまる陸上競技場ではヴィクサーレ沖縄FCナビィータと全保連琉球デイゴスがリーグ最終戦で対戦。ナビィータが1―0でデイゴスとの県勢対決に勝利し、有終の美を飾った。ナビィータの通算成績は10勝2分け2敗の勝ち点は32で暫定1位。2位の福岡J・アンクラスが1試合未消化で、順位が変動する可能性がある。デイゴスは8勝2分け4敗の勝ち点は26、3位で今季を締めた。
素早いドリブル、相手守備崩す
ナビィータは決定機をつくりながらもなかなか点につながらず、もどかしい展開が続いた。攻撃の勢いを落とさずに迎えた後半19分、セットプレーから生まれた混戦で壷井綾子が押し込み、ゴールネットを揺らした。待ちに待った1点に、選手たちはもみくちゃになり喜びを爆発させた。
リーグ最終戦はいつも黒星で「絶対に負けたくなかった」(比嘉映美主将)と持ち味の運動量を存分に発揮した。風上に立った前半は積極的にプレスを仕掛けた。4―3―3の布陣で臨み、3トップ左の玉城薪瀬にボールを集め、素早いドリブルから相手守備を崩して決定機をつくった。
前半だけで10本のシュートを放つが、デイゴスの体を張った守備を崩せない。ギアをさらに上げ、FW牧志妃菜らが前へ前へと果敢に攻めていき、チャンスをつくった。
試合後、與座周平監督は「前から守備して、運動量のある、ナビィータらしいサッカーを貫けた」と納得の表情だった。玉城は来季へ向け「もっと先発で出て、点をどんどん取りたい」とどん欲にゴールを狙い続ける覚悟だ。
(喜屋武研伍)
ヴィクサーレ沖縄
1―0(0―0,1―0)
琉球デイゴス