焼失前の首里城正殿がVRでよみがえる


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 ITコンテンツの制作、配信を手掛けるZAIZEN(東京)が配信するスマートフォン向けアプリ「resaVR」で、首里城火災前の2018年10月に撮影した正殿やその周辺の仮想現実(VR)映像が見られる。

ZAIZENが配信しているアプリ「resaVR」で見られる首里城正殿のVR映像(resaVRより抜粋)

 同社の担当者は「首里城のVR映像はそれほど豊富に残っていないと思うので、映像記録として良い形で利用していければと考えている」と話した。

 首里城の映像は5分弱。歓会門から始まり、奉神門を経て御庭や正殿などの姿が見られ、スマホを上下左右に傾けると景色が360度見渡せる。立体視できるVR映像用のゴーグルに対応したモードもある。

 同アプリは、国内各地の鉄道車窓風景や駅周辺の施設のVR映像などを配信している。沖縄都市モノレール(ゆいレール)の車窓風景を撮影した際に、首里城についても撮影し、今年3月にアプリで配信開始した。