首里城再建に寄付した企業・団体(11月20日)


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 10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。

 

沖縄時事出版 60万円を寄付

 沖縄時事出版の名幸諄子社長=写真右から2人目=は19日、首里城再建のための寄付金60万円を琉球新報社に託した。同日、那覇市の琉球新報社を訪れ、玻名城泰山社長に寄付を手渡した。名幸社長は「学習用教材を取り扱う出版社として首里城には特別な愛着があった」と述べた。

 寄付の金額については沖縄時事出版が今年創立60周年を迎えたことにちなんだという。玻名城社長は「貴重な浄財をお預けいただき、感謝申し上げる」と謝辞を述べた。

那覇高22期模合 市に10万円寄付

 那覇高校22期生の模合「三土会」は19日、首里城再建の支援金として那覇市に10万円を寄付した。同会の呉屋守章さん=写真左から2人目、仲宗根寛明さんが久高将光副市長に手渡した。呉屋さんは「焼失にショックを受け、できる範囲で寄付をしようと決めた。わずかだが納めてほしい」と話した。

ブラジルから寄付金手渡す カンポグランデ県人会

 ブラジルの南マットグロッソ州カンポグランデ市にあるカンポグランデ沖縄県人会(エドアルド金城会長)の宮里和直さん=写真右=が19日、県庁を訪れ、首里城再建に向けて、同県人会からの寄付金5万円と宮里さんからの寄付金2万円を県文化観光スポーツ部の新垣健一部長に手渡した。

 県によると、同県人会の会館にある舞台の幕には首里城が描かれているという。宮里さんは「できるだけ早く支援したいと思い、現在保有している支援金を持参した」と述べた。同県人会は今後も寄付金を募り、本部のブラジル県人会を通して寄付する考え。

修学旅行中の木更津高寄付 那覇市に6万

 千葉県立木更津高校2年の神田雄斗さん、阿積奏人さんと小芝一臣校長が18日、那覇市役所を訪れ、首里城再建の支援金として約6万円を寄付した=写真(市提供)。

 同校の2年生318人は16日から18日まで修学旅行で沖縄を訪れ、18日に首里城を見学する予定だった。「首里城再建のために募金をしたい」と生徒たちが自らお金を出し合い、寄付した。小芝校長は「少しでも首里城のためになれば」と話した。

首里城支援へ県に50万託す 韓国系旅行社ハナツアー

 韓国系の旅行社ハナツアージャパン(東京、李炳燦(リピョンチャン)社長)と、同社の協力会のハナハナ会は19日、首里城再建に向けた寄付金50万円を県に託した。日韓関係悪化の影響を受けて訪日観光客が激減する厳しい経営環境にあるが、李代表=写真右=は「(首里城火災で)沖縄の人の心に傷がついたのではないかと思う。私たちも事業をやる中で沖縄にはお世話になっている」と話した。

 また、韓国からの観光客について「半年近く停滞が続いているが、航空会社から3月のダイヤから路線を戻すという話も聞いている。不買運動も落ち着き、少しずつ良くなっている」として、交流や観光市場の回復を期待した。

広島大同窓会の300人が寄付

 首里城再建に役立ててもらおうと沖縄県広島大学同窓会の島尻雅彦副会長=写真=は19日、那覇市の琉球新報社を訪れ、7万2千円を寄付した。

 同大学の同窓会が11日、広島県で開催され、参加者らがその場で寄付を提案し約300人から寄付が集まった。島尻さんは「他県の方々が首里城を愛してくれていることに県民としてうれしく思う」と感謝を述べた。

ワールド設計 30万円を寄付

久高将光副市長(左から3人目)に寄付金を手渡す小林文男会長(同2人目)=19日、那覇市役所

 ワールド設計(那覇市)の小林文男会長らが19日、那覇市役所を訪れ、首里城再建の支援金として市に30万円を寄付した。小林会長は「(焼失して)『ウチナーンチュはもう一度団結しよう』と言われているように感じる。寄付金を有効に使ってほしい」と話した。

 久高将光副市長は「首里城は県民のよりどころだ。寄付金は大事に使わせていただく」と感謝した。

全国の役員や選手らが寄付 ソフトバレー連盟

 県ソフトバレーボール連盟の仲宗根純一会長=写真中央、花城賢理事長=同右、与那嶺恵総務副委員長が18日、琉球新報社を訪れ、1~3日に沖縄市で開かれた全国ソフトバレー大会の会場で集めた首里城再建への募金13万5026円を琉球新報社に託した。県外参加者から支援したいと声が上がったという。仲宗根会長は「全国の役員、選手からの義援金を役立ててほしい」と語った。

琉球新報社など県内マスコミ9社で取り組んでいる「首里城再建支援のための県民募金」