首里城再建に寄付した企業・団体(11月21日)


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 10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。

 

伊藤園と沖縄伊藤園が県に200万円寄付

 伊藤園(東京都、本庄大介社長)と沖縄伊藤園(糸満市、小林浩幸社長)は20日、首里城再建に向けた寄付金計200万円を県に託した=写真。

 小林社長は「名護に自社工場を持ち、沖縄にお世話になっている。日頃の感謝も込めて、少しでも役に立ちたい」と話した。

県労金と労金労組が県に100万円贈呈

 県労働金庫(高良恵一理事長)と同社労働組合は20日、首里城再建に向けた寄付金100万円を県に贈呈した=写真。県労金はこのほか首里城再建支援の取り組みとして、ATMの利用1回につき5円を首里城再建の支援金とする。

 高良理事長は「国内外から励ましもある。落ち込んでいる時間はないので頑張ろう」と話した。

沖縄通信ネットワークが県に100万円寄付

 沖縄通信ネットワーク(仲地正和社長)は20日、首里城再建に向けた寄付金100万円を県に託した=写真。社員から集まった募金4万2784円も県の募金振込口座に振り込む予定。

 田代寛樹常務は「首里城の焼失は残念だが(再建に向けて)何らかの形で力になれれば」と話した。

JP労組沖縄地方本部が20万9041円を琉球新報社へ託す

 日本郵政グループ(JP)労働組合沖縄地方本部は20日、首里城再建に向けた寄付金20万9041円を琉球新報社に託した=写真。寄付金は16日に那覇市内で開かれた、元執行委員長で連合沖縄の新会長に就任した東盛政行氏の激励会で募った。

 知花優執行委員長は「最大の支援をしたい。今後できることも検討する」と話した。

門下生や家族ら再建願い20万円 久手堅一子研究所

 琉球舞踊の安座間本流清風一扇会の久手堅一子会主=写真中央=が20日、那覇市の琉球新報本社を訪れ、自身の琉舞研究所の門下生や家族から首里城再建を願って集めた20万円を寄付した。

 久手堅会主は「首里城が焼失する様子をテレビで知り、ショックで言葉も出なかった。数日後、何かできないか門下生と話し合い、寄付金が集まった。再建を待ちたい」と話した。

米アトランタの県人会が10万円

 正殿など建物計7棟が焼失した首里城の再建に向けて、米国ジョージア州アトランタのアトランタ沖縄県人会は20日、県に支援金として10万円を寄付した。同県人会の金城由美子ホイット会長=写真右=が同日、那覇市泉崎の県庁を訪れ、支援金の贈呈式を行った。

 同県人会は1985年に発足し、アトランタ在住の県系人ら120人が所属。「世界のウチナーンチュの日」の10月30日前後に三線やエイサーなどの沖縄文化が楽しめる「ウチナーンチュ・デー」を行っている。

 今年は、首里城が火災にあった直後の11月2日にイベントを実施した。浦添市出身のホイット会長は「こんな時だからこそという思いがあった」と明かした。ホイット会長は続けて「首里城は沖縄のシンボル。一日も早い再建を祈っている」として、募金などを通じた支援の継続を誓った。

修学旅行生ら5万円を寄付 東北生活文化大学高校

 修学旅行で沖縄を訪れている東北生活文化大学高校(宮城県仙台市)の生徒らが20日、那覇市役所を訪れ、首里城再建への支援金5万円を寄付した=写真。

 いずれも2年生の大場新希(しんき)さん、伊藤元長さんは「宮城県も地震からの復興などで他県から支援してもらったので、恩返しがしたい」と話した。

 同校は毎年、修学旅行で首里城を訪れていた。火災を受け生徒たちが自発的に寄付を決めた。学園祭の収益や生徒、教員らからの募金を充てた。今年は19日から22日までの日程で沖縄を訪れ、首里城の代わりに「道の駅かでな」から米軍嘉手納基地を見学した。

 中学生の頃に家族で首里城を訪れたという大場さんは「迫力があってきれいな赤が印象的だった。日本の代表的な建物だったのでつらい」と振り返った。

海老名市県人会 寄付6万円託す

 神奈川県海老名市の県人会「海老名市沖縄県人会なんくるないさー」の小泉ケイ子会長が20日、琉球新報社を訪れ、首里城再建に向けた寄付金6万6820円を託した=写真。

 寄付金は海老名市内で開かれた祭りの際、県人会の出店ブースで募った。小泉会長は「(首里城は)沖縄の象徴だった。一日も早い再建を願うのは県民も、県外で沖縄を愛する人も同じ気持ちだ」と語った。

琉球新報社など県内マスコミ9社で取り組んでいる「首里城再建支援のための県民募金」