沖尚高、米ノース・シアトル大と協定


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協定書に調印した(右から)名城政一郎副校長、名城政次郎校長、ウォーレン・ブラウン学長、ピーター・ローツ副学長=10月24日、那覇市国場の沖縄尚学高校

 沖縄尚学高校(名城政次郎校長)は、米国・ワシントン州のノース・シアトル大学(ウォーレン・ブラウン学長)と高大連携教育を推進する協定を締結した。同大学のブラウン学長、ピーター・ローツ副学長、国際部のアン・フォレスター部長、シュウコ・バーバーさんの4人が10月24日に同校を訪れ、調印式が行われた。

 沖縄尚学の名城校長、名城政一郎副校長、同大学のブラウン学長、ローツ副学長が協定書に調印した。

 協定には、英検準1級以上などの語学レベルを取得していることや、同校が必修とする沖縄空手などの基礎資格を有する生徒および卒業生を入学者として受け入れるなど、日本の指定校推薦に相当する制度も盛り込まれている。

 併願が可能で、給付型奨学金の付与もある。また、同大学は2年制(コミュニティカレッジ)と4年制を設けており、英検準1級に満たない語学レベルであっても、レベル別の語学コースで履修した後に大学の授業を受けられると大学側からの説明があった。

 沖縄尚学はこれまで米国内の4年制大学7校、2年制大学5校と協定を結んでおり、今回で13校目。その多くが今回の協定と同様の内容となっている。

 名城校長は「協定に基づきグローバル教育を推進し、互いによい成果を生むと期待する」とあいさつした。ブラウン学長は「平和なグローバル社会の構築に貢献するグローバル教養人の育成を掲げる沖縄尚学の教育理念と一致した」と喜びを語った。
 (中川廣江通信員)