さらなる振興へ意欲 西江上区 むらづくり表彰伝達式


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農林水産大臣賞と天皇杯を受賞した伊江村西江上区の知念邦夫区長(前列中央)、並里清仁元西部かんすい組合長(同左から4人目)、同村の島袋秀幸村長(同左から2人目)、区や沖縄総合事務局の関係者ら=25日、那覇市おもろまち

 2019年度農林水産祭の「豊かなむらづくり全国表彰事業」で、天皇杯と農林水産大臣賞を受賞した伊江村西江上区への表彰伝達式が25日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局であった。同局の吉住啓作局長が西江上区の知念邦夫区長に表彰状を手渡した。

 西江上区は伊江島の農業の課題となっていた水不足解消のため、他地区に先駆けて1980年からかんがい農業の導入を進めた。現在はIoT(モノのインターネット)など新技術の活用や若手の育成、人材確保にも力を入れている。

 生産から加工品製造、販売までつなげる6次産業化を進め、民泊を活用した修学旅行の受け入れにもいち早く取り組むなど、農業の振興を地域活性化につなげた点などが評価された。

 知念区長は「かんがい農業の導入で花きや葉タバコ、島らっきょうなど農産物が増え農家の収入も増加した。後継者不足の中、島に戻り農業に従事する人も増えている」と述べ、さらなる農業振興へ意欲を見せた。

 伝達式に先立ち、伊江村の関係者らは県庁に玉城デニー知事を訪ね、大臣賞と天皇杯の受賞を報告した。