悲願の観光客1千万人を達成 沖縄県が2018年度の入域客数を999万9千人→1千万4300人に修正


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(資料写真)

 沖縄県が今年4月、2018年度(18年4月~19年3月)の入域観光客数が999万9千人と発表していた件で、県文化観光スポーツ部の新垣健一部長は26日、18年7、8月の集計に一部漏れがあり、実際は1千万4300人だったと修正した。全日本空輸(ANA)が同年7、8月に運航した伊丹―石垣路線(夏季臨時便)の輸送実績5300人分が漏れていた。

 入域観光客数の集計漏れが生じた理由は、ANAが18年7、8月の伊丹―石垣路線の輸送実績を県に報告しておらず、県も報告漏れに気付かなかったことなどが原因。県は19年7月の実績報告を受けた際、前年の伊丹―石垣路線のデータが報告されていなかった可能性に気付いたという。

 18年7月の入域観光客数は88万4100人から88万5800人に、8月は103万7900人から104万1500人に修正された。入域観光客数の変更に伴い18年度の観光収入にも修正があり、当初の7334億7700万円から5億7900万円増え、7340億5600万円になった。

 県庁で会見した新垣部長は「関係者の皆さまに迷惑をかけたことに対し、おわびする。今後、このような事案が生じないよう、関係各所との協力体制および公表数値のチェック体制の強化に努める」との玉城デニー知事のコメントを発表した。【琉球新報電子版】