数字が苦手な人でも使いやすい手帳作りました!


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手帳を作成した玉城善順さん(右)といしだ文栄堂の小橋川篤可さん=27日、那覇市泉崎の琉球新報社

 かけ算や日時の読み方を覚えることなど数字が苦手という玉城善順さん(43)=北中城村=はこのほど、「かけ算九九ができない大人でも人生がうまくいって楽しくなる魔法の手帳。」を自費出版した。「得手不得手があっても、自分らしく人生を楽しむことができる。手帳を通して体感してほしい」と笑顔で語った。

 手帳の大きさや内容は玉城さんが考案した。数字の表記を分かりやすくしたのが特徴。日付に「ついたち」「ふつか」「みっか」とルビを付けた。週間予定を書き込む欄にある時間軸には、12時間表記と24時間表記を並記した。

 手帳活用術が紹介されている別冊も工夫。メモ機能や過去を振り返ることができる手帳の特性を生かし、自己分析ができるノートを作成した。

玉城善順さんが作成した「かけ算九九ができない大人でも人生がうまくいって楽しくなる魔法の手帳。」

 これまで自身が使いやすい手帳を探し、年に何度も買い換えていたが、理想の手帳は無かった。そこで理想を盛り込んだオリジナル手帳を生みだした。「この手帳は誰にでも合う。みんなに手に取ってもらいたい」と考え、自費で2千部を印刷、製本した。

 書店を回り、店頭に置いてもらうよう交渉したが断られ続けた。そんな中、いしだ文栄堂(本社・那覇市)が販売取り次ぎを引き受けた。現在、県内の書店で販売している。担当した小橋川篤可(あつか)さんは「人柄や熱意を見て協力したいと思った」と話した。

 玉城さんは「この手帳を使うと人生が楽しくなる。みんなにも楽しんでほしい」と目を輝かせた。

 手帳は税抜き1900円。問い合わせは、いしだ文栄堂(電話)098(963)6350。