8月のバトルカップタマンで14・5キロの初ロウニンアジを釣り上げた菰田眞紀さん。その後も、フィードマン宮古支部長の花城周作さん達と共に大物に挑戦している。16日、花城さんほか数名で釣りに出掛けたが、昼間からの釣りで疲れていた菰田さんは、夜釣りではいつの間にか寝てしまった。満潮過ぎの午後10時頃、人の声と魚のアタリを知らせるセンサーの音で目を覚ますと、花城さんが巨大な魚とファイト真っ最中。寝ぼけながら応援していると、花城さんのもう1本にも大物がヒット。竿は、くの字に曲がり、リールから勢いよく糸が引き出されている。あっけにとられ見ていたら「おい!あんたがやれ!」と花城さんが彼女を指名した。無我夢中で、板バネから竿を外し、全力でフッキング。掛かった大物はすごい力と勢いで走り回る。
花城さん用に強く締められたドラグと、慣れない右ハンドル。竿を持っているのがやっとの状態で、すぐに全身の筋肉が悲鳴を上げる。しかし師匠から託された竿を離すことは絶対許されない。耐えて、寄せての死闘を繰り返すこと15分。ついに水面に姿を現した美しい銀色の魚体は、彼女にとって2本目となる17・8キロのロウニンアジだった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)