県アジア経済戦略構想推進・検証委員会(安里昌利委員長)は29日、県が推進する同構想の実現に向けた提言書を玉城デニー知事に手渡した。提言には那覇空港第2滑走路の供用開始を見据えた航空路線の拡充や、航空関連産業の拠点形成、健康や医療に関する産業の集積などを盛り込んだ。
早期に注力すべき事項として、アジア新興国からの路線誘致や航空機の機体整備関連企業に対する支援拡充などを記載した。新たに取り組むべき事項として、欧州からの誘客や路線誘致活動の展開、健康や医療、バイオ分野の産業拠点形成に向けた調査の実施などを求めた。人材育成のために航空機の整備士を目指す学生への奨学金制度創設なども提案した。
玉城知事は「新時代の沖縄に向けてアジアのダイナミズムを取り込むことは重要だ。具体的な提言をいただいたので、県の施策に生かせるように取り組みを進める」と話した。