衆院2区の人選で混乱… 社民県連結論出ず 県議3人公認


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(左から)照屋大河氏 宮城一郎氏 上里善清氏

 社民党県連は11月30日、那覇市の県連で執行委員会を開き、来年6月の県議選の1次公認候補として現職2人、新人1人の3人を決定した。今期限りの引退を表明している照屋寛徳衆院議員の後継となる衆院沖縄2区の人選についても協議したが、この日の会合でも結論は出ず協議を持ち越した。照屋氏の後継が決まっていない中で県議選の公認を決めたことに反発した一部の委員が途中退席するなど、2区の人選を巡り県連内の混乱が続いている。

 公認が決定したのは現職の照屋大河氏(48)=うるま市区、宮城一郎氏(52)=宜野湾市区、新人で西原町議の上里善清氏(62)の3人。上里氏は、今期限りで引退する新里米吉県議の後継として立候補する。

 現職の崎山嗣幸氏(71)と狩俣信子氏(78)、次期県議選への出馬を決めた前職の仲村未央氏(47)の3人は、後援会との調整などが済んでいないとして1次公認は見送った。執行部は年内にも2次公認を決めたい考えで、前回改選時の6議席の確保を目指す。

 衆院沖縄2区の人選では、県連幹部らでつくる選考委員会が北中城村長の新垣邦男氏(63)の擁立を全会一致で決めているが、執行委員会としての結論は決まっていない。

 前回の執行委員会では委員の1人から大河氏と宮城氏の2氏を軸に選考のやり直しを求める意見が出たが、11月30日には2氏の県議選公認の手続きが進められたことに、一部の委員がさらに反発を強める形となった。