首里城走ろう会に大声援 再建願う気持ち共有 NAHAマラソン


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「首里城を名乗るチームとして、これからもしっかり走りたい」と意気込む首里城走ろう会のメンバー=1日午後4時6分、那覇市の奥武山公園

 首里城周辺を走るマラソン愛好家グループ「首里城走ろう会」(岩永司会長)のメンバーもNAHAマラソンに出場した。会の名前が記されたユニホームで走り抜いた後眞地郊恭(ついまじひろすけ)さん(56)は「今年は『首里城頑張れ』の応援がいつも以上に大きかった。再建を願う気持ちも込められていたのだろう」と語る。

 同会は、首里城復元前に琉球大グラウンドで走っていたメンバーが、正殿が復元された1992年にチームを正式結成。毎年元日に首里城の奉神門から「走り初め」を行ったり記念撮影したりするほか、その年の抱負を報告し合うなど、首里城は特別な場所だった。

 発足当初からのメンバーで前会長の宮平守一さん(76)は「私たちは県内のランナーチームで唯一『首里城』が名前に付いている。再建まで走り続けなければ」。

 羽地國雄さん(75)も「首里城の名を背負って走れば、あちこちで声援をもらえる。この思いを再建につなげたい」と力を込めた。