入賞者、表現多彩に 新報音楽コンクール 40人が演奏会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
繊細な音色を響かせた特賞受賞の平林咲子さん=1日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第52回新報音楽コンクール入賞者演奏会(琉球新報社主催、ラジオ沖縄共催)が1日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールであった。ピアノ、弦楽、管打、声楽の合わせて4部門の入賞者41人のうち40人が多彩な表現で演奏し歌声を披露した。

 全部門の最優秀賞に当たる特賞を受賞したピアノ部門一般の部1位の平林咲子さん(22)=武蔵野音大院1年=は、ショパン「第7番変イ長調Op.61『幻想ポロネーズ』」を演奏した。平林さんは「母が沖縄出身なので、演奏の機会をいただけて感謝している」と笑顔で話した。

 弦楽部門の最優秀賞に当たる数和子賞に選ばれた一般の部1位の佐藤駿亮さん(24)=会社員=はエルンストの「無伴奏ヴァイオリンのための重音奏法の6つの練習曲より第6番『夏の名残りのバラ』ト長調」を演奏し、観客を魅了した。佐藤さんは「予選で楽器が壊れてしまうハプニングがあったが、周囲の方に支えられた」と感謝した。