SNSトラブル防止するには? ネットいじめにつながる「画像拡散トラブル」とは?


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SNS被害防止やネットいじめについて講演する那覇署の島尻美紀警部補=3日、那覇市の安岡中学校

 会員制交流サイト(SNS)の正しい使い方を伝え犯罪被害を防ぐことを目的に、那覇署は3日、沖縄県那覇市立安岡中学校(田畑武正校長)でSNSトラブル防止講演を開催した。2年生約275人が参加した。

 講師を務めた那覇署少年課の島尻美紀警部補は、SNSの被害防止やネットいじめなどについて説明。中学生に多い事例に「画像拡散トラブル」を挙げ、スマホなどで自分で撮った写真を友人に送り、ネット上で本人の知らないうちに拡散し、誹謗中傷に遭うことがある事例などを紹介した。

 「画像拡散」はネットいじめにもつながるとして「いじめは人権侵害で侮辱罪や名誉毀損(きそん)罪」にもなると強調した。島尻警部補は「ネットで知り合った人は信用しない、返信しない、絶対に会ってはいけない」と注意喚起した。

 参加した宮良奏多さん(14)は「スマホは便利だが一歩間違えたら危険な世界に入る。マナーやルールをしっかり覚えて正しく使いたい」と話した。屋良里佳さん(13)は「拡散は自分が被害者だけではなく加害者にもなるかもしれない。怖い」とSNSの危険性を再認識した。