介護×ICTのZ―Worksが最優秀 クロステック・イノベーション2019沖縄地区選考会


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 ICT(情報通信技術)を活用したビジネスコンテスト「クロステックイノベーション2019」(主催・沖縄銀行など)の沖縄地区最終選考会が3日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催された。1次、2次選考を勝ち上がった10社が新たなビジネスモデルを競い合い、介護支援システムサービスを開発したZ―Works(東京)が最優秀賞に選ばれた。

 同サービスは、ベッドとマットレスの間などにセンサーを取り付け、高齢者の状況や異常事態を感知する。プライバシーに配慮してカメラは使っていない。

 小川誠代表取締役が母親や祖父母、義母を10年以上介護した経験からシステムを開発した。既に県外の37施設、沖縄でも1施設が導入している。今後は沖縄を重点地域として使用施設を増やしていくという。

 小川代表は「介護が必要になってもQOL(生活の質)は維持できると信じている。テクノロジーで手助けしていきたい」と話した。

 優秀賞には泡盛を定額制で飲めるアプリ「AWAPASS」を提供するOKTコミュニケーションズ(那覇市)、特別賞にはRERAISE(東京)とNature Innovation Group(同)が選ばれた。