オリオンビール(浦添市)の早瀬京鋳社長は6日、琉球新報のインタビューで、豊見城市への本社機能の移転について「一時的なもの」とした上で、今後プロジェクトチームを立ち上げて新本社の正式な立地場所などを議論する方針を説明した。倉庫や出荷場などは当面、浦添市に残すが「物流面も含めて、どのようにするか考えていく」と語り、老朽化が進んでいる現在の本社ビルの活用方法などは「今は決めていない」とした。
新たな経営体制下での中期経営計画について「3年後のオリオンの姿を描く。オリオンの現状に目を向けながら成長基盤を再構築する」と語り、来年2月までにまとめる考えを示した。
7月の就任後、県内で市場調査を実施しており「県民のニーズに応えながら製品開発を進める。(今後の事業展開は)来年の春以降に形として見えてくる」と強調。新製品開発や新たな広告戦略を進めるほか、オリオンビアフェストは環境をキーワードに進歩した形態で開催するという。
海外展開については「事実を分析しながら、どこから手を付けるか見ている。台湾のマーケットはまだまだいける」と述べた。