ボウリングの第26回全国高校対抗選手権が20~22日、埼玉県の川崎グランドボウルで開催される。部活動として活動する学校による対抗戦で「ボウリングの甲子園」とも呼ばれる。大会に向けて7日、南風原町のサザンヒルボウルで県選手団が強化練習を行った。男子は首里東、中部商、沖縄水産、女子は中部商、那覇商の計5チームが出場する。午前9時から、団長の小山正樹氏(県高体連ボウリング競技専門委員長)の指導の下、4時間ほど投げ込んだ。
中里隆和(首里東高3年)と隆星(同1年)の兄弟が全国高校対抗選手権へ出場する。県勢が兄弟でこの大会に出場するのは初めて。県勢男子で6年ぶりの入賞、兄弟にとっては初となる頂点を目指し、調整に奮闘している。
負けん気の強い弟の隆星が手首の力でボールに強い回転を加える「ローダウン投法」でピンをはじく。兄の隆和は安定したプレーで、調整役を担っている。
生活を共にするからこそ「遠慮なく何でも言えるし、逆に今は声を掛けたらいけないということも分かる」(隆和)。調子の浮き沈みがある隆星を、全国優勝したことのある経験豊富な隆和がコントロールし、思い切ったプレーにつなげる。
9ゲーム合計を競い、上位8チームが、1ゲームマッチ方式の決勝トーナメントへ進む。高校最後の大舞台に、隆和は「3年生としても兄としても、チームの真ん中で活躍したい」、隆星は「優勝を目指す」。あうんの呼吸で日本一を見据えている。