琉球瓦にガジュマル 島の魅力を感じる「コチンダホテル」が沖永良部島にオープン


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
温かな日差しに琉球瓦がはえるコチンダホテル=11月26日、沖永良部島和泊町和泊

 【沖永良部】東旅館(町田康子代表取締役)はこのほど、和泊町和泊に木造で、開放的な琉球瓦を使った「コチンダホテル」をオープンした。名前の由来はホテルが建てられた小字名の「東風平」で、地元では「ふーちびゃー」と呼ばれている。

 建物の瓦は与那原町の島袋瓦工場が担当し、琉球瓦を洋風な形に仕上げた。建物の真ん中にパティオ(中庭)を配置し、ガジュマルが鎮座するコの字型で宿泊者同士やホテルのスタッフと交流しやすい環境をつくった。島の黒糖焼酎メーカー「沖酒造」が酒造りに使用した古い酒甕(かめ)も展示され、島のものづくりも感じることができる。

 町田実彰支配人は「これまで東京や大阪からのお客さまが中心だったが、沖縄から奄美の島々を経由するホッピングルートの開設で、今は北海道、東北と広がっている」と話し、「沖縄の離島と同じような感覚で沖永良部にも訪れてほしい」と来島を呼び掛けた。ホテルについての問い合わせはコチンダホテル(電話)0997(92)1283。