【ボリビア】佐渡山秀さん数え101歳 恩納村出身 「気付いたら百歳」と笑顔


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長寿を祝うオキナワ第2移住地在住の佐渡山秀さん(中央)と親族ら

 敬老の日の記念行事として、百歳を迎えた長寿を祝い、恩納村出身でオキナワ第2移住地在住の数え101歳、佐渡山秀さんに内閣総理大臣から祝状と記念品の銀杯が贈られた。

 佐渡山秀さんの自宅で、11月22日にオキナワ日本ボリビア協会の中村侑史会長が立ち会いの下、在サンタクルス領事事務所の片山幹雄参事官が記念品などを贈り、親族らが駆け付けてお祝いした。

 秀さんは旧姓津嘉山で、大正8年(1919年)生まれ。1961年、42歳のときに琉球政府送り出しの第12次移民団として、夫の佐渡山安光さんと子供らと共にボリビアのオキナワ第2移住地に入植。現在に至っている。

 佐渡山さんは90歳まで豆腐やみそ作りをして一輪車で運んでいた。長寿の秘けつを「ウブサーをたくさん食べること」と話し、「そんなにたくさん年をとっているのも分からなかった。気付いたら百歳生きているねと思った」と笑顔で話してくれた。

 男4人、女1人の子宝に恵まれ、現在は孫11人、ひ孫が8人いる。2010年に夫の安光さんは他界し、長男と生活しているが、炊事や洗濯などは全て自分でこなしている。

 ひ孫の佐渡山亮くん(15)は9月に行われたオキナワ第一日ボ学校の日本語お話大会で「佐渡山家の宝」と題し、秀ひぃおばあちゃんから聞いた移民時の話や恩納村での生活、移民のきっかけなど歴史を書いて発表した。
 (安里玉元三奈美通信員)