オリオンビール(浦添市、早瀬京鋳(けいじゅ)社長)は10日、昨年開発し、名護市限定で販売してきたプレミアムクラフトビール「75BEER(ナゴビール)」の県内全域での販売を始めた。オリオンドラフトビールに次ぐ主力商品にすることを目指し、早ければ2020年春にも全国展開を開始する。
350ミリリットル缶と334ミリリットル小瓶、10リットル樽(たる)の3種類で展開する。本島北部地域約120店舗、全県約240店舗の飲食店で樽や瓶を取り扱い、県内の主要スーパーやコンビニエンスストアなどで缶を販売する。
同市のレストラン・リ・ドで記者会見した早瀬社長は「市場調査などで、県民が求めているのはプレミアムビールとクラフトビールの二つだと分かった。県民に広く飲んでもらえることを願っている」と述べた。
ナゴビールはオーストラリアの特定農園のみで生産されている希少なアロマホップを原材料にし、同ホップをオリオンドラフトビールの3倍の量を使用することで、味わいと香りを際立たせている。
同社は今後、ナゴビールに続くプレミアムクラフトビールの新商品を製造することも検討している。
全県販売を前に10月25日から、北部地域の飲食店でナゴビールの先行販売を開始していた。家庭などで気軽に飲んでもらうことを目的に、全県販売に合わせて缶の取り扱いを開始した。