首里城再建に8億円 補正予算 沖縄関係全体で80億円


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 【東京】政府は13日、本年度の補正予算を取りまとめ、焼失した首里城の復元に向けた費用として8億円、首里城焼失に伴う観光振興対策として沖縄振興特定事業推進費5億円を盛り込んだ。沖縄関係予算全体では80億円を計上した。

 復元に向けた費用の使途としては、がれき処理や、早ければ年内にも設置する有識者委員会の運営費などを想定している。正殿前に焼け残った龍柱を、保存するための移設工事にも使われる可能性がある。

 市町村などを対象とする特定事業推進費では、首里城の焼失に伴って観光客を誘客する戦略策定やプロモーションなどを想定する。観光客の流入が見込まれる他の関連遺産の駐車場やトイレなど、ハード面での受け入れ環境整備も見込む。

 宮古島市や、石垣市の農業基盤整備費などに28億円、港湾事業に17億円、道路事業に5億円を盛り込んだ。

 沖縄科学技術大学院大の研究機器の購入費用として7億円を計上した。