PFAS消火剤禁止 米軍訓練 米国防法案下院で可決


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 【与那嶺路代本紙嘱託記者】米議会下院は11日の本会議で、2020会計年度国防権限法案を可決した。有機フッ素化合物PFASを含む泡消火剤について、米軍施設での軍事訓練に使用することを禁止する条項を盛り込んだ。2024年10月1日以降、すべての基地での使用を禁止する。

 法案は国防長官に対し、米軍施設から検出されたPFASやその他汚染物質のモニタリング調査のデータを、周辺自治体や水道事業者と共有するよう検討すべきだとしている。環境保護局に対してはPFASを含む製品の廃棄・破壊方法の指針を要求している。在沖米海兵隊のグアム移転などインド太平洋での米軍の分散配置については、国防長官に対し現行計画の進捗(しんちょく)状況を180日以内に報告するよう義務付けている。