糸満でお手入れ行事 沖縄初開催 全国育樹祭 秋篠宮ご夫妻参加


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全国育樹祭の関連行事に参加され、お手入れをされる秋篠宮ご夫妻=14日午後4時5分、糸満市山城の県平和創造の森公園(ジャン松元撮影)

 沖縄では初開催となる全国育樹祭(主催・県、国土緑化推進機構)が14日始まった。1993年に全国植樹祭が催された糸満市の平和創造の森公園で当時天皇皇后両陛下がお手植えした樹木に、秋篠宮ご夫妻が枝打ちや施肥をされる「お手入れ行事」を行った。

 全国育樹祭は毎年、都道府県持ち回りで開催している。継続して森を育て守ることの大切さを普及啓発するため、皇族も参加して開催する。

 14日のお手入れ行事で秋篠宮ご夫妻は、93年の全国植樹祭で植えられたリュウキュウマツの下枝を切って手入れする枝打ちをし、周辺の土に施肥をした。会場を出る際には先導や会場の花植えなどを務めた緑の少年団の児童生徒に「どんな花が好きですか」などとお声掛けをしていた。

 お手入れ行事に先立ち、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑を訪ね、沖縄戦の戦没者を追悼した。夜は糸満市のサザンビーチホテル&リゾート沖縄でレセプションも開かれた。

 15日午前は宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで式典があり、緑化功労者への表彰や緑の少年団活動発表などがある。秋篠宮ご夫妻は同日、焼失した首里城や紅型の工房、沖縄空手会館なども視察する予定。