自衛隊が海と空の訓練を報道機関に公開


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
P3C哨戒機を低空で飛行させ、船舶を識別する海上自衛官=10日、沖縄本島周辺海域

 自衛隊沖縄地方協力本部(沖縄地本)は10日、航空自衛隊と海上自衛隊の那覇基地で県内の報道機関などに向け合同記者勉強会を開いた。参加した8社14人は海上自衛隊のP3C哨戒機に体験搭乗した。

 記者らが乗ったP3Cは実際の警戒監視業務に近い状態を再現するため、沖縄周辺海域を高度約300メートルで飛行した。機内から自衛官がカメラなどを使って海上の船舶を識別。コックピット内や機内に搭載したソノブイ(水中音波探査浮標)、戦術員席も公開した。

 海自広報によると、那覇航空基地を拠点とする第5航空群は日中の警戒監視を毎日8~10時間、夜間の警戒監視を鹿児島県の部隊と交代で8~10時間実施。尖閣諸島を中心に東シナ海を主に巡回しているという。

 そのほか、活動説明や空自の主力戦闘機F15の機体を公開した。沖縄地本によると、記者勉強会は2014年度まで毎年開催していた。中断していたが、本年度から再開した。