ナビィータユースV6 運動量で主導権


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 女子サッカーのKBC学園杯争奪OFA第30回県選手権最終日は14日、西原町の西原マリンパークで決勝を行った。ヴィクサーレ沖縄FCナビィータユースが6―2でcasa okinawa aleに勝利し、6年連続8度目の頂点に立った。中学生以上を対象とする大会で、16チームが出場した。

ナビィーターユース―カーサオキナワ 決勝前半3分、豪快なシュートで先制点を決めるナビィータユースの鈴木愛理沙=14日、西原町の西原マリンパーク(喜屋武研伍撮影)

 ナビィータユースは豊富な運動量をベースに、ピッチいっぱいを使う上下動を繰り返した。予選から5試合で計69得点。一方で失点はわずか2。九州リーグのトップチームで活躍する選手が半分を占めただけあり、その力を存分に見せつけた。上原佳歩主将は「6連覇できたことにほっとしている」と胸をなで下ろした。

 立ち上がりからハイプレスで相手にプレッシャーを与え続け、主導権を握る。前半3分は中盤でボールを奪うと、左サイドから駆け上がった牧志妃菜のパスを鈴木愛理沙が受け、ゴールへ流し込んだ。失点はあったものの、攻撃の勢いは衰えず、リードを広げた。

 来年1月、全日本U―18選手権・JOCジュニアオリンピックカップに出場する。クラブチームの頂点を決める大会で、初戦は関東第2代表の強豪・浦和レッズレディースだ。

 大一番へ向けた前哨戦となった本大会。守備の要のCB照屋諒は「2点も取られてしまった。悔しい」と声を落とす。上原主将は「攻守の切り替えで課題が残った。浦和戦ではハイプレスを仕掛けて積極的にいきたい」と気負わず、ナビィータのサッカーを貫く。

(喜屋武研伍)