石垣市議会、最終本会議始まる 市自治基本条例の廃止条例案採択へ 開会前、市民が白紙撤回求める


この記事を書いた人 問山栄恵
石垣市議会12定例会最終本会議を前に市自治基本条例の廃止条例案の白紙撤回を求める市民=16日午前、石垣市役所前

 沖縄県の石垣市議会12月定例会最終本会議が16日午前10時から始まった。市議会与党の自民会派議員が提案する市自治基本条例の廃止条例案が審議され、採決される。自治基本条例は「自治体の憲法」といわれ、住民投票や市民参画などを定めている。賛成者が過半数に達した場合、全国で初めて自治基本条例が廃止されることになる。

 最終本会議を前に、石垣市役所前には同日午前9時過ぎから議案に反対する市民ら約30人が集まり、「廃止は許さない」と反対の声を上げた。集会に参加した女性は「数の力で結論を出すべきではない。議員は市民のことを考えて行動してほしい」と語り、議案の白紙撤回を求めた。

 石垣市議会は与党が多数を占めるが、条例廃止に市民の反発も強まっていることなどから自民会派ではない与党議員の対応は流動的であり、採決の行方は不透明となっている。【琉球新報電子版】