首里城再建に寄付した企業・団体(12月5日~16日)


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 10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。

 

「肝高」卒業生ら2万6千円寄付 ライブで募金箱設置

 琉球新報ホールで2日あった首里城再建フォーラムでパネリストを務めた演出家の平田大一さんは、東京で音楽活動をする黒木脩平さんらが11月2日に北谷町で開いたライブで集めた2万6千円を琉球新報社に託した。

 黒木さんは、平田さん演出による中高生の舞台「肝高の阿麻和利」から巣立った。ライブでゲスト出演した平田さんは「『肝高』で琉球の歴史を学んだ若い人たちが再建の力になりたいと募金箱を設置した」と紹介した。

琉球きもの学院が15万円寄付

 琉球きもの学院の上江洲美津子学院長=写真右=は5日、首里城再建を支援する義援金15万円を琉球新報社に託した。

 同学院は琉球王朝祭り首里の出演者らの着付けを担当している。

 協力する洲鎌英子さん=同左=と訪れた上江洲さんは「首里城はなくてはならない存在。元の姿に戻った首里城を見たい」と思いを込めた。

名護商工高が5万円寄付

 名護商工高校の生徒会のメンバーらが5日、琉球新報社北部支社を訪れ、首里城再建に向けた寄付金5万円を託した。

 11月28、29日の両日、生徒会メンバー11人が校内で募金を呼び掛け、生徒や教職員から多くの支援が寄せられた。

 生徒会長を務める2年の諸喜田杏奈さん(16)は「首里から離れている北部からできることはないかと考えた。ぜひ再建につなげてほしい」と語った。

NS琉球バレエ団が14万円託す

 NS琉球バレエ団の長崎佐世団長=写真左=と鹿児島県沖永良部島出身でゆめ企画代表取締役の喜原弥穂子さん=同右=が9日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、11月24日に同島で開かれたバレエ団の公演「琉球を舞う」(ゆめ企画主催)で首里城再建支援のため募った寄付金やバレエ団のグッズの売り上げなど、約14万円を琉球新報社の富田詢一会長に託した。

 公演をプロデュースした喜原さんは「沖永良部の人々は沖縄の方々と同じように悲しんでいる」、長崎団長は「沖永良部の人々の思いを復興のため活用してほしい」と語った。

神谷幸一さんが30万円

 1日に歌道55年と73歳の“生まり年”を記念した公演を開催した民謡歌手の神谷幸一さんが11日、那覇市の琉球新報社を訪れ、寄付金23万6千円と公演で集めた募金6万4356円の計30万356円を託した。

 神谷さんは「私たち民謡歌手は、沖縄の文化を歌い首里城とも関わりが深い。一日も早い復興を願っている」と話した。

東ア共同体研と琉球弧フォーラムが23万円託す

 東アジア共同体研究所の琉球・沖縄センターの緒方修センター長=写真右=と琉球弧世界遺産フォーラムの花井正光会長=同左=は11日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、首里城再建に向けた支援金23万315円を託した。

 11月のアジア麺ロード、1日に両団体で主催した緊急シンポジウム「首里城への想い~首里城復興へ向けて」で集まった寄付金が原資となっている。

 緒方センター長は「皆で話し合いながら再建してほしい」と語った。花井会長は「世界遺産とは何か。しっかり理解して復元すべきだ」と思いを込めた。

MJOと歯科医鈴木さんが20万円

 医療関係者らを中心に構成するメディカルジャズオーケストラ(MJO)は11日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、首里城再建に向けての寄付金として、8日に開かれたクリスマスジャズライブの売り上げ10万円を託した。MJOの知花幹雄団長=写真中央=は「首里城は県民の心のよりどころ。一日も早く再建してほしい」と話した。

 同日MJOの演奏を聴きに来た県出身で東京在住の歯科医師鈴木加代子さん=同左=も10万円を寄付した。

神奈川の住職・塚越さんが14万3千円

 首里城再建に役立ててもらおうと10日、神奈川県伊勢原市にある浄発願寺の住職・塚越慈徳さん=写真左=と妻のメネルバさん=同右=は、那覇市の琉球新報社を訪れ14万3283円を寄付した。

 11月1日から寺の入り口に募金箱を設置した。塚越さんは「首里城は日本の宝。関東の人たちも再建のために協力してくれた。みんなで力を合わせたい」と話した

宜野湾高校生徒会が募金1万1千円託す

 宜野湾高校生徒会のメンバーらが11日、琉球新報社を訪れ、首里城再建に向けた寄付金1万1150円を託した。1

 1月20日~22日に全教室で募金箱を設置し、生徒から多くの支援が寄せられた。

 生徒会長の桃原花女(かな)さん(2年)=写真中央=と副会長の金城聖菜さん(同)=同左=は「沖縄の宝である首里城をみんなの力で復元し、未来の子どもたちにも見せたいと思った」と生徒会メンバーの思いを語った。

ブレンズ50万円託す

 県内を中心に「ほっともっと」や「やよい軒」を運営するブレンズの光武輝彦社長=写真中央=と新城尚也部長=同右=は11日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、首里城再建の支援金50万円を託した。

 光武社長は「沖縄で約40年営業し、県民に育てられた企業として微力だが役に立ちたい。今後も何らかの形で首里城再建支援の手伝いをしたい」と話した。

長野の松商学園が12万円寄付

 修学旅行で来県していた長野県の松商学園高校が11日、首里城再建募金として12万円を琉球新報社に託した。

 生徒や保護者、教員から募った。同校は1989年から修学旅行で来県している。

 生徒を代表して城取大成さん(17)=写真左=と中屋久瑠美さん(17)=同右=は「首里城訪問を楽しみにしていたので火災はすごくびっくりした。小さな力だが貢献できるとうれしい」と話した。

石田中14期生同窓会が11万円余届ける

 那覇市立石田中学校の14期生同窓会が12日、火災に遭った首里城の再建のために有志178人で集めた11万4518円を寄付した。

 同窓会発起人会で副会長を務める阿波連勉さん=写真中央=ら3人が同日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、寄付金を届けた。

 阿波連さんは「首里城は私たちにとって幼少期からの遊び場で、とてもなじみ深い場所。復興のために少しでも役に立てれば」と話した。

沖縄ハイエースミーティングオーナーズクラブが21万7千円託す

 沖縄ハイエースミーティングオーナーズクラブのメンバー4人が12日、沖縄市の琉球新報社中部支社を訪れ、首里城再建への寄付金21万7千円を託した。

 同クラブは首里城をイメージしたステッカーを販売。310枚の売り上げを寄付した。

 メンバーの宮城鉄夫さん(49)は「沖縄の誇りでシンボルの首里城をもう一度見たい。そのために役立ててほしい」と語った。

北部農林高、農業祭で10万円集める

 北部農林高校の家庭クラブと農業クラブの生徒らは13日、名護市の琉球新報社北部支社を訪ね、首里城再建に向けた支援金それぞれ5万円、計10万円を託した。

 7、8の両日に同校で開催した第30回農業祭での食品や豚汁などの売り上げから充てた。会場では台風19号の被害への義援金4万3260円も集めており、赤十字社を通じて贈る。

読谷高生徒会が7万円余寄付

 読谷高校生徒会のメンバーらが9日、沖縄市の琉球新報社中部支社を訪れ、首里城再建に向けた寄付金7万3176円を託した。

 火災発生後、自分たちにも何かできないかと、2年の金城美波さん(17)が生徒会執行部に呼び掛け、募金活動を決定。11月18~21日、各クラスに募金箱を設置して協力を呼び掛けた。

 山城陸生徒会長(17)=写真左=と大城麻衣さん(17)は「寄付金を再建に役立ててほしい」と話した。

豊鋼材工業が20万円寄付

 鉄鉱加工・販売の豊鋼材工業(福岡県)の、北沢祥社長=写真中央=と沖縄営業所の岩切良寛所長=同左、知名定巨主任=同右=が13日、琉球新報社を訪れ、首里城再建に向けた寄付金20万円を託した。

 北沢社長は「お世話になっている沖縄にできることがあればいい。再建に役立ててほしい」と話した。