首里城正殿は跡形もなく…激しい火災の焼け跡、報道陣に初公開 


この記事を書いた人 問山栄恵
報道陣に初めて公開された首里城の奉神門から見える正殿周辺=17日午後、那覇市

 10月に正殿などが全焼した首里城火災で、管理者の沖縄美ら島財団は17日午後、火災後初めて報道陣に正殿に通じる奉神門までの立ち入りを許可し、焼け跡を公開した。

 木造の正殿は跡形もなく、周辺の北殿や南殿は鉄骨部分だけが焼け残っていた。全焼をのがれた建物も黒く焦げており、火災の激しさを物語っていた。内庭には焼け落ちた瓦やがれきなどが所々に積まれており、那覇市消防局の隊員が現場で作業していた。

 火災後は一部エリアの公開にとどまっていたが、12日から火災現場の正殿周辺以外のエリアを一般に公開している。【琉球新報電子版】