首里A(高校)、与那原A(中学)が頂点 おきでん旗争奪なぎなた 接戦制して次へ自信


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
高校の部団体試合決勝 コテを狙う首里の副将・大城志歩(右)=15日、与那原町観光交流施設

 なぎなたの第19回おきでん旗争奪第38回県大会は15日、与那原町観光交流施設(体育館)で行われ、宮城昭奈(首里)が高校の部試合で個人・団体の2冠を達成した。首里の団体試合優勝は2年ぶり。演技の決勝は知念勢対決となり、新川珠羽・砂川奈央が優勝した。中学の部団体は与那原A(栄野川美羽・泉水ほのか・大木ろまん・上原梨聖)が2年ぶり頂点に立ち、大木と泉水は演技も優勝した。個人は城間こころ(友愛ク)が、男子の部は瀬長拓夢(西原東)が栄冠を手にした。小学の部の演技は1、2年が森田初・瀬底琉華(与那原町なぎなたスポーツ少年団)、3、4年は渡具知夕桜・大木ひかり(同)、5、6年は太田ほのか・上原朱莉(同)が頂点に立った。個人では3、4年で大木ひかり(与那原町なぎなたスポーツ少年団)が2冠を達成、5、6年は宮城奈々史(同)が優勝した。

副将の大城、戦略はまり2本奪取

 県新人大会や九州総体優勝と向かうところ敵なしの首里Aが、知念Aに3―2の接戦を制し、おきでん杯で2年ぶりの頂点に立った。大城エリカ監督は、来年3月にある全国選抜を見据え「個々の課題も見えたが、全国選抜に向けた選手の自信、経験にもつながる優勝だ」と語った。

 先鋒で知念に面を決められ、次鋒・中堅と引き分けのまま迎えた副将戦。1年の大城志歩は、面を狙っていたが相手にすべて払われ「得意のコテで決めにいった」と戦略がはまり2本奪取。この2本が勝負を決した。

 続く大将の宮城昭奈は先に面で1本取るも、すぐに相手に面で取り返された。「1本取って気を抜いた時に取られた。もう1本、という焦りがあった」と大将としての役割を果たせなかったことを悔やむ。個人試合では優勝したが、演技競技では優勝した知念のライバルに準決勝で敗れ、団体戦に懸ける思いも人一倍強かった。「団体、個人と決められる1本が決められず、内容的に課題は多い」と語った。

 首里が目指すのは「確実な一本での勝利」だ。大城監督は「決められる場面で一本を取れず総合的には課題が多かった。だが、選手の成長も見られたので全国選抜につなげたい」と確実な一本を求め突き進む。
 (上江洲真梨子)