国際社会にふさわしい首里城に 再建に向け5項目の提言案 沖縄県振興審会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県振興審議会の第2回正副部会長合同会議が16日、那覇市のホテルで開かれた。県振興審議会会長を務める琉球大の西田睦学長は、国際社会の中で新時代にふさわしい首里城の姿を描き、地域資源としての活用を図ることなど5項目を盛り込んだ首里城正殿等の再興に関する提言案をまとめたことを説明した。26日に開かれる県振興審議会で了承されれば、27日、玉城デニー知事に提出する。

 提言案は、一刻も早い再建と文化財などの保全・保護に向けた方針と計画の早期取りまとめを求めた。首里城再興を希求する沖縄の理念と原点に立ち返り、世界の平和と人類の幸福に寄与すべく文化・観光・教育のための地域資源としての活用を図ることも挙げた。このほか、寄付金を再興事業へ役立てることや、行政と民間、地域との連携なども求めた。