米軍基地の整理縮小、年度内に報告 万国津梁会議 辺野古移設の軍事的合理性も議論


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 県が在沖米軍基地の整理・縮小について有識者の意見を政策に反映させるために設置した「米軍基地問題に関する万国津梁(しんりょう)会議」(柳沢協二委員長)の第3回会議が18日、東京都の都道府県会館で開かれた。会議終了後、柳沢委員長は「来年の春が一つの作業の取りまとめになる」と述べ、2019年度内に次回会議を開催し、来年3月末までに、これまでの議論の成果を知事に報告する方針を示した。

 会議には今回から上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の宮城大蔵教授が委員に加わり、辺野古新基地の軍事的合理性を中心に議論した。

 柳沢委員長は「結局、『辺野古が唯一』が本当に唯一なのかということだ。政治的、経済的合理性の問題があると同時に、日本の安全保障が成り立たないというのが本当なのかだ」と強調。「どんな論理構成にするか、アイデアは出ている。それを今後まとめる」と述べた。

 会議は前回に引き続き、非公開で行われた。県は今後、第3回会議の議事概要を公表する予定。