相続税申告漏れ36億4900万円 過去5年で最高 土地が最も多く 相続税は146億円


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 沖縄国税事務所は19日、2018年分の相続税の申告実績を発表した。被相続人数(死亡者数)は1万2157人で、そのうち相続税の課税対象だったのは767人。課税価格は1257億円、徴収額となる税額は146億円だった。被相続人1人あたりの課税価格は1億6383万円、税額は1904万円だった。

 同事務所は16年分の相続税と贈与税の申告漏れなどに関する調査結果も発表した。相続税は実地調査した75件中、64件で申告漏れなどが確認された。申告漏れ課税価格は36億4900万円、追徴税額は6億4千万円に上り、いずれも過去5年で最高額だった。

 申告漏れ相続財産の金額の内訳は土地が10億8千万円、現金・預貯金等が9億9700万円、家屋が4300万円などだった。追徴税額6億4千万円のうち、相続の隠蔽(いんぺい)など悪質性があり重加算税賦課対象となったのは15件で4億400万円。

 贈与税に関する実地調査では、31件中30件で申告漏れがあり、課税価格は5億3800万円、追徴税額は2億4900万円だった。