やんばる見どころ5言語・手話で案内 国頭村観光協が端末導入


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ビデオ通話で窓口と通訳オペレーターをつなぐ「みえる通訳」=19日、国頭村観光協会

 【国頭】国頭村観光協会は今月1日から、5言語と手話に対応するタブレット端末機を使った通訳サービスの利用を始めている。ビデオ通話で窓口と通訳オペレーターをつなぐことで、外国人観光客や聴覚障がい者の質問内容を正確にくみ取り、必要な情報を提供できる。県内観光案内所での導入は初。

 同サービスは、テリロジーサービスウェア(東京都)が提供する「みえる通訳」。英語、中国語、韓国語、タイ語、ロシア語の5言語と手話に対応している。県内市町村では、読谷村と嘉手納町が導入した。

 やんばる地域は国立公園に指定され、今後外国人観光客の増加が見込まれる。同サービスの導入で、より多くの観光客に分け隔てなく、正確な情報を提供することが狙いだ。同協会の東恩納翔子さん(34)は「『この説明で合っているか』という職員の不安も軽減され、対応の質向上につながっている」と話した。代理店のシナジーBP(中城村)の林拓司社長は「細かいニュアンスを伝えることができ、利用者と提供者、両方の安心安全につながる」と語った。