県観光振興課は17日、2019年度第2回の「沖縄観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会」を那覇市の県青年会館で開いた。県内の交通情報の収集を進めているウェブサイト「オキナワトランジット&ツーリズムオープンデータ(OTTOP)」や、「グーグルマップ」での沖縄の観光・交通情報の公開状況が報告された。
グーグルマップでは、県内で交通事業を行う57事業者の79%にあたる45事業者のデータが公開され、マップで目的地までの経路を検索するとバスの路線番号や時刻などが表示されるようになっている。
OTTOPは沖縄オープンラボラトリが運営するサイトで、バスや船の経路、時刻表といった交通データと観光施設情報をダウンロードできる準備を進めている。
データを公開することで、アプリやシステム開発に活用してもらう。現在36事業者が情報公開しており、年度内に全事業者の交通データ掲載を目指していることが報告された。
九州産業大学理工学部の稲永健太郎准教授は「データの活用方法についてIT関係者と交通事業者との提案をつなぐ必要がある。ITで現場の課題解決にもつながる」と話した。