児童の成績を管理しているパソコンを紛失 沖縄の小学校 校長への報告遅れ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【糸満】糸満市教育委員会(安谷屋幸勇教育長)は24日、市内の小学校で校務用パソコン1台と電源アダプター1個を紛失したと発表した。パソコンは児童の成績などの情報を管理していた。市の情報サーバーと子どもたちの情報を管理している校務支援システムへのアクセス履歴で他から侵入した形跡は確認できず、個人情報の流出はなかったという。学校は23日に警察に遺失物届を提出、当該学級で保護者会を開き、経緯を説明して謝罪した。

 担当教諭がパソコンの所在を確認できないことを自覚したのは10月だったが、校長への報告は11月下旬、市教委への連絡は12月18日だった。市教委によると、教諭はパソコンを置き忘れたと思い、紛失の認識に時間がかかったという。

 市教委は校務パソコンが適正に管理されていなかったことと紛失後の報告遅れをわび、「管理・運用の強化に努める」とコメントを発表した。