社会

依存症、障がい みんなが主役のカフェ開店 注文間違いも優しい目で

ワーカーズホームの(左から)横山順一代表と石嶺美喜夫さん、横山明子さん=25日、宜野湾市大謝名のワーカーズホームカフェ

 客もスタッフも“主役”のカフェに―。アルコールや薬物などの依存問題を抱える人や障がい者を対象にした就労継続支援B型事業所「ワーカーズホーム」(横山順一代表)は25日、宜野湾市大謝名に「ワーカーズホームカフェ」をオープンした。コーヒー豆の栽培や焙煎(ばいせん)に取り組む同事業所の新規事業。横山代表は「無理せず働けるような利用者優先のカフェにしたい。緊張して注文を間違えるかもしれないが、それを面白がってくれるお客さんに来てほしい」と笑顔で語る。

 利用者らが自ら畑作業をして栽培した無農薬のコーヒーやブレンドコーヒーなど全6種類とネパール産の紅茶を用意。各商品の金額は調整中で、300円前後を予定している。焼き菓子も販売する予定で準備を進めている。

 カフェは全日本社会貢献団体機構の助成金を活用して開設された。開店に向けて、店内の机や椅子の制作やカウンターの清掃は、医療や福祉の関係者がボランティアで手伝った。横山代表は「いろんな方が関わってくれた今だからこそ、開店できた」と話す。開店初日は多くの福祉関係者が店を訪れ、祝福した。

 同店独特の取り組みとして「当事者割引」を設ける予定だという。レジで「○○の当事者です」と伝えると商品が10%割引になる。「障がい者や依存問題を抱えている人は『当事者』と表現されるが、言ってみればみんな何かの当事者。それぞれが主役になれる場所にしたい」と力を込める。

 接客した利用者の女性(43)は「カフェで働くのが夢だった。お客さんの笑顔が見られて、とても楽しい」とはにかんだ。

 営業時間は平日の午前10時から午後3時を予定(日によって変動がある)。28日~1月5日は休業。問い合わせは同事業所(電話)098(955)1692。
 (上里あやめ)



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