沖縄県の種牛、子がチャンピオンに 東北・北海道大会 評価された肉質とは…


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県種雄牛の「福福波」(県畜産研究センター提供)

 県畜産研究センターは26日、県が所有する種雄牛「福福波」の産子が、10月に東京で開かれた「第22回東北・北海道連合肉用牛枝肉共進会」の雌部門で、最高位に当たるチャンピオン賞に輝いたと発表した。

 東北・北海道地区で肥育される牛の肉質を競う大会で、脂肪交雑の高さや枝肉の重量、バラの厚さなど全体のバランスの良さが評価された。受賞牛は県内で生まれ、山形県の肥育農家が2017年12月に南部家畜市場の競りで買い付けた。

 福福波は県産種雄牛の最高傑作と言われた「北福波」を父牛に持つ。福福波の産子の取引価格は高値で推移し、今年1~10月の平均価格は71万4436円で、前年より約3万円高値になった。

 県畜産研究センターの嘉陽稔所長は「全国的に子牛の取引価格が下がる中、県種雄牛の産子を求める肥育農家が増えれば、県内の子牛の価格も上がっていくだろう」と期待を込めた。